塾講師吉田のブログ

宮城県で塾講師をしています

第一志望に落ちた方へ

人生の目的とは?

人は何のために生きるのか、考えたことはありますか?「大学に受かるため」と答える方はいないでしょう。でも「お金を稼ぐため」とか「就きたい職業に就くため」と答える方はいると思います。各人それぞれは何らかの目的のために生きていますが、それらを最大公約数的にまとめるとしたら「幸せになるため」、つまり幸福を目的に生きているのではないでしょうか。

 

幸福になる道は一つじゃない

第一志望の大学でなければ幸せになれないとするならば、世の中の多くの人間は不幸であることになりますが、そんなおかしな話はありません。人間は困難な状況に陥ると、視野が狭くなってしまいます。そこから抜け出す手段、手助けがいくつもあることに気が付きません。

大学卒業後に就きたい職業がある場合、それは第二志望の大学からでも就けることがほとんどだと思います。医者になりたい場合、医学部であればどこの大学でも医師国家試験を受験できますし、薬剤師や獣医師でも事情は同じです。

卒業後の進路を考えた場合、どこの大学を出ているか、ということよりも、何を学んだのか、どのような職業人になりたいのか、ということの方がはるかに重要です。そしてそれは別に第二志望の大学でも問題ないわけです。

現状は変えられませんが、将来は変えられるかもしれません。元々考えていたルートではなく、別のルートでも幸せになる可能性は充分にあるのです。

 

努力は報われている

第一志望の大学に落ちてしまったら、今までの勉強は無駄だったのでしょうか?もし全く勉強していなかったら、第二志望の大学に合格出来たでしょうか。恐らくは無理でしょう。つまりどこかの大学に合格した時点で、その努力は評価されているのです。そしてその評価は客観的なものです。自分が今までの努力は無駄だったと考えても、きちんと評価してくれる人は実際に存在しています。これは否定できない事実です。

 

まだまだこれから

この先、大小さまざまな勝負、試練が待ち構えています。それら全てで100点満点を取ることは非常に難しい。ですが、ある程度の点数を取ることはできそうです。赤点はさすがにまずいですが、60点や70点でも充分に合格点であり、他人からしっかりと評価してもらえます。満点を取れなければ何かしら反省点があるはずです。そこできちんと分析・考察をして次につなげていけば良いのです。

大学入試はゴールでもないし、スタートでもありません。数ある分岐点の一つに過ぎません。人生まだまだこれからです。