英語長文 レベル別問題集3 標準編
書誌情報
著者:安河内哲也/大岩秀樹
タイトル:英語長文レベル別問題集③標準編【改訂版】
出版社:ナガセ
構成
STAGE-1(Lesson 01, 245語/Lesson 02, 309語/Lesson 03, 325語/Lesson 04, 336語)
STAGE-2(Lesson 05, 342語/Lesson 06, 343語/Lesson 07, 349語/Lesson 08, 359語)
STAGE-3(Lesson 09, 367語/Lesson 10, 377語/Lesson 11, 378語/Lesson 12, 440語)
問題と解答解説は一冊に収められています(別ではありません)。
全てのレッスンで見開き1枚ごとに、[問題文]⇒[設問]⇒[解答・解説]⇒[構造確認]の順に掲載されています(Lesson 10 だけ解答解説が見開き2枚計4ページ)。[構造確認]は見開き2枚計4ページ使われていて、英文のSVOCだけでなく和訳と語句リスト、簡単な構文解説も付いています。
特徴
問題英文は、私立高校入試や国立高校入試問題からの出典です。語彙や文法、構文のレベルは高校1年生の教科書程度ですが、それに比べると設問自体はやや難しめです。
本シリーズは何と言っても音声のサポートが非常に優れています。「音読動画」はYouTubeで視聴でき、画面に英文を表示してくれるので、音読の練習が非常に捗ります。
使用時期:基盤力養成期間
レベル:高校初中級
注意点:文法や構文に従ってSVOCの分析がある程度出来ている必要があります。初級文法や初級の英文解釈を身に着けてから取り組んで下さい。
また設問の解答解説について、類書に比べてそれほど詳しいわけではありません。とはいえ、どの設問も「読めていれば解ける」程度ですので、本書の英文のレベルを考えると解答解説は少なめでも大きな問題にはならないと思います。
使用方法
問題英文をコピーしておきましょう。設問ページについては必須ではありませんがコピーしておくとさらに便利です。
進め方としてはオーソドックスに、制限時間内に問題を解き、解答解説を読んで必要があれば直し、英文構造を一分一分確認し、語句をチェックしていきます。
その後音読動画を利用して、音読練習に励みましょう。むしろこの音読がメインといっても過言ではありません。
本シリーズは音読練習を取り入れるための長文としては最も使いやすいものの1つだと考えています。シリーズ1~3は英文の難易度がそれほど難しくないため、ほとんど多くの高校生が無理なく取り組めるでしょう。とはいえ、英文文字数が400語を超えてくると、音読動画1回で8分前後かかってしまうので、そこで放り出さないよう注意する必要はあります。
システム英単語 Basic
書誌情報
著者:霜康司/刀祢雅彦
タイトル:システム英単語 Basic 5訂版
出版社:駿台文庫
構成
Introduction
Stage 1 Staring Stage(350語)
Stage 2 Fundamental Stage(600語)
Stage 3 Essential Stage(600語)
Stage 4 多義語のBrush Up(174語)
各単語には「ミニマルフレーズ」だけでなく、派生語・語源・語法・発音アクセントなどへの注意喚起もあります。
音声については、無料版ではフレーズを聞くことは出来ず、見出し語の単語のみ可能のようです。
また別売りで、ワークブックやチェック問題集も発売されています。
特徴
本書最大の特徴は何と言っても「ミニマルフレーズ」です。試験に出た(出る)形でフレーズ丸ごと覚えることができます。
実際、単語単独よりもフレーズの方が一緒に使われている単語が記憶のフックになって覚えやすいと思われます。試験の英文中で「単語だけ」で出てくることはほぼありませんし、学習方法としては理にかなっているでしょう。
本書は、上述のように「ミニマルフレーズ」以外にも、該当単語にとって重要な周辺情報も掲載されており、見た目以上にボリュームがあります。
使用時期:基盤力養成期間・実践力養成期間
レベル:高校初級~中級
注意点:基盤力養成期間に「1冊目の単語集」として使用する場合、実は競合他書(ターゲット・速単)に比べて、懸念材料2つがあります。
ひとつは、単語テストが行えるアプリが無いことです。ターゲットにはもちろん以前からありますし、速単もZ会が公式アプリをリリースしました。覚えやすさ、というよりも「覚えるために行う作業への心理的抵抗感」がそれらの単語集にくらべて高くなると思います(赤シートを使ったストロングスタイル!)。
もう一つは、これは比較的小さいことですが、フレーズを丸ごと覚えたいのに音声は別売りであることです。'audiobook'をインストールし、そこから購入する必要があります。中高生で'audiobook'を使ってる方は少ないと思いますし、現代において語学教材の音声に追加料金を支払うことになんとなくモヤモヤ感があります。
使用方法
基盤力育成期間に2冊目として使うならば、原則ミニマルフレーズだけ暗記するのが良いと思います。周辺情報は目を通しておくくらいに留め、最重要であるフレーズに集中してください。1日30分くらいでフレーズ100個を見て読むを実施し、15日で必出1500を1周するペースを維持します。10周くらい行えばフレーズはほぼ覚えられるはずです。この状態になってから、赤シートを使った単語(フレーズ)テストや、単語の周辺情報のチェックをしていきましょう。
実践力養成期間に2冊目の単語集として使うならば、始めから赤シートを用いて、単語テスト行って下さい。ページ内にあるクエスチョンも解いていきましょう。
偏差値50弱くらいの大学を目標にしている方であれば、ターゲット1200からシス単Basicというルートはかなりオススメです。ターゲットで強引に詰め込んで、シス単で試験に出る形で整理できますので。
はじめの英文読解ドリル
書誌情報
著者:千代崇裕
タイトル:大学入試 はじめの英文読解ドリル
出版社:旺文社
構成
Chapter 1 品詞と文型(1~6)
Chapter 2 さまざまな動詞の型(1~8)
Chapter 3 名詞のカタマリ(1~5)
Chapter 4 形容詞・副詞のカタマリ(1~6)
Chapter 5 準動詞の意味上の主語(1~5)
Chapter 6 その他の重要事項(1~6)
入試実践演習
各章の始めに文法や構文のまとめがあります。
各課には形式別に4つのドリルがあり、各ドリル5問で構成されています。
(1. 文構造の分析をなぞる/2. 文構造の分析/3. 文構造の分析と日本語訳(一部)/4. 文構造の分析と日本語訳)
解答は問題と同ページの下部に記されています。
音声については旺文社アプリ「英語の友」で聞くことができます。
出版社のサイトから英文をpdf形式でダウンロード可能です。
特徴
ページ構成・問題パターンがどの単元においても同じなので、学習そのものもやりやすいだけでなく学習計画も立てやすと思われます。
各課の「ポイント」はやや詰め込み感がある箇所もありますが、各章のまとめについては簡潔で分かりやすいです。
類書に比べて珍しい点としては、句の中のSVOC関係まで記されていることが挙げられます。実践的にはそこまで細かく分析しない場合もありますが、練習段階ですのでやっておいて損はありません。また一部の問題について、直訳と意訳の両方を採用しておりこれも評価が高いです。
使用時期:基盤力養成期間
レベル:高校初級~中級
注意点:本書を使用する前に、初級英文法はもちろん、もう少し簡単な初級の読解(解釈)を学習しておいた方が良いでしょう。文構造の分析(SVOC)を本書から始める、というのはお勧めできません。あくまでも「ドリル」、文構造分析の練習量を増やす目的で使用して下さい。
使用方法
特に特別なやり方はありません。順に1解いて、解答解説を読み、余裕があれば音声を聞いて音読しましょう。音読をする際には、出版社のサイトから英文をダウンロードしておくと非常に便利です。
書き込んで使用してしまうと復習はややしづらくなりますので、もう一冊買うか、ドリル3と4だけは予めコピーして使いましょう(見開き33枚コピー)。
文構造の分析を練習する目的として使うには非常に有効であると思います。学習の初期の段階でこうした練習をたくさんしておくと、後々に必ず英文読解力の向上に寄与してくれます。
はじめの英文法ドリル
書誌情報
著者:丸田孝治
タイトル:大学入試 はじめの英文法ドリル
出版社:旺文社
構成
Chapter 1 文型と受動態①(1~3)
Chapter 2 文型と受動態②(1~3)
Chapter 3 時制(1~4)
入試実践演習①
Chapter 4 助動詞(1~2)
Chapter 5 接続詞と疑問詞(1~5)
Chapter 6 準動詞①(1~3)
入試実践演習②
Chapter 7 準動詞②(1~4)
Chapter 8 関係詞(1~4)
入試実践演習③
Chapter 9 比較(1~3)
Chapter 10 仮定法・強調・倒置(1~4)
入試実践演習④
各章の始めに文法事項のまとめがあります。
各課には形式別に4つのドリルがあり、各ドリル5問で構成されています。
(1. 例文の書き写し/2. 基本問題/3. 整序問題/4. 英作文)
解答は問題と同ページの下部に記されています。
特徴
どの単元についても構成が一定で、学習計画は非常に立てやすいと思われます。また旺文社アプリ「英語の友」から聞けるので音声の利用も非常に簡単です。
「ドリル」という形式のため仕方ない所はありますが、解答解説は手厚くありません。問題によっては答えを書いてあるだけのところもあります。また、各章冒頭のまとめページは、かなり詰め込んでいて決してわかりやすいとは言えません。加えて図や表についても、それがかえってわかりにくさを助長しているのではないかと思う箇所もあります(例えば105ページの分詞構文の図)。一方で比較で用いられているイラストはわかりやすいと思います。
使用時期:基盤力養成期間
レベル:高校初級
注意点:本書を使用する前に、初級文法の参考書を一通り終わらせておくことが望ましいと思います。あるいは学校の授業と並行して使うのも良いでしょう。本書だけで初級文法を身に着けようとすることはおすすめできません。
これは最大の注意点なのですが、上述したように各課のドリルの4題目は英作文です。たとえ簡単な文であっても英語を書くことは難易度が上がります。そのため見た目以上に実際の負担は大きいと思われます。英作文5問のうち3問以上間違うようなレベルだと、そのまま使用し続けることは精神的につらいかもしれません。
使用方法
ドリルを一から順番に解いていきます。各題の5問を解いたら答え合わせをして、次の5題へ進みます。その課が終わったら、音声を聞いて音読しましょう。
私見としては、それほど積極的に推奨する問題集ではありません。もちろん悪い問題集でありませんが、同じレベルの問題集でもっとわかりやすく、もっと使用しやすい問題集が存在します。初級英文法の問題集は参考書界隈での最激戦区と言っても良いでしょう。それだけにどうしてもレビューは厳しくなってしまいます。
英語長文 レベル別問題集2 初級編
書誌情報
著者:安河内哲也/大岩秀樹
タイトル:英語長文レベル別問題集②初級編【改訂版】
出版社:ナガセ
構成
STAGE-1(Lesson 01, 221語/Lesson 02, 239語/Lesson 03, 269語/Lesson 04, 312語)
STAGE-2(Lesson 05, 313語/Lesson 06, 317語/Lesson 07, 317語/Lesson 08, 358語)
STAGE-3(Lesson 09, 364語/Lesson 10, 390語/Lesson 11, 420語/Lesson 12, 445語)
問題と解答解説は別冊ではありません。
全てのレッスンで見開き1枚ごとに、[問題文]⇒[設問]⇒[解答・解説]⇒[構造確認]の順に掲載されています。[構造確認]は見開き2枚計4ページ使われていて、英文のSVOCだけでなく和訳と語句リストも付いています。
特徴
問題英文は全て公立高校入試問題からの出典されている、とのことで中学英文法を超える文法事項はほぼ見当たりませんでした(一部の文章に関係副詞あり)。語句も中学レベル程度ですが、熟語が比較的多いのでやや注意が必要かもしれません。
どのレッスンにおいても、空所補充・和訳・並び替え・内容一致など設問がヴァリエーションに富んでいます(一部英作文あり)。
音声のサポートが非常に優れています。「音読動画」と「リスニング動画」はYoutubeで視聴でき、また画面に英文が表示されるのでとても便利です。
そこが知りたい 英文法 プラス
書誌情報
著者:大澤紀博・久保田智大
タイトル:基礎徹底 そこが知りたい英文法 プラス
出版社:駿台文庫
構成
第1章 時制(Lesson 01~07)
第2章 助動詞(Lesson 08~12)
第3章 文型(Lesson 13~18)
第4章 受動態(Lesson 19~21)
第5章 不定詞(Lesson 22~31)
第6章 動名詞(Lesson 32~36)
第7章 分詞(Lesson 37~43)
第8章 関係詞(Lesson 44~51)
第9章 接続詞・疑問視(Lesson 52~60)
第10章 比較(Lesson 61~65)
第11章 仮定法(Lesson 66~72)
巻末リスト
別冊:準備編(品詞・文の要素1・文の要素2・修飾語・接続詞)
特徴
英文法の重要事項が簡潔にまとめられています。
各レッスンは見開き1ページで完結しています。そのため視認性が良いだけでなく、学習計画も立てやすいです。
各ポイントの説明においては、主に例文を中心とした説明がされています。しかし完了形では時間軸を表す図式、関係詞では元々の2つの文からどのように関係詞を用いて1つの文になったのかを示すなど、随所に工夫が見られます。
別冊には、例文の一覧があり、その音声をダウンロードすることもできます。
使用時期:基盤力養成期間
レベル:高校初級~中級
注意点:全くの初級者はもちろん、中学英文法を身につけた程度では使いこなすことは難しいと思います。高校初級レベルの英文法がかなり身についた段階で総確認用として、つまりは中級レベルへ行く一歩手前あたりで使用することが望ましいと思います。あるいは英検準2級を取得していたり、高校1年で英語の成績が優秀であったりした方が受験勉強を始める最初の一冊として選ぶのも良いと思います。
使用方法:例題を解いて、本文を読み、練習問題を解く。基本的にはこうしたごく通常のやり方で問題ありません。ただどうしても「読む」時間が長くなりますし、説明自体も簡潔なので、人によってはあまり頭に入ってこないということもあるかと思います。そこで以下のような方法をお勧めします。
【1,2周目】上記にあるようにごく普通に進める。(2週間で1周するペース)
【3,4周目】別冊の例文一覧を見て、学習するレッスンの例文を和訳する。和訳を作成した後各レッスンの説明を見ていく。(3週間で1周するペース)
【5周目】1,2周目と同じ。(2週間で1周するペース)
このように和訳をすることで、各レッスンの説明に対して「能動的」に取り組むことができます。なにより各例文の説明には、SVOCや修飾関係が示してあるので和訳の練習にもうってつけです。
音声については、QRコードやアプリが無く、ダウンロードして自分でMP3から再生するという手間がかかってしまうことがマイナス評価です。駿台文庫の参考書はどれも非常に優れてはいるのですが、シス単を始めとして英語についてはこうした音声関連が他社に比べてどうしても見劣りしてしまいます(有料でAudibleやMikanを使う選択肢はありますが…)。是非とも自社の専用アプリを開発してもらいたいと切に願っています。
英語長文問題 Solution 0
書誌情報
著者:肘井学
タイトル:大学入試 レベル別英語長文問題 Solution 0 ベーシックレベル
出版社:かんき出版
構成
問題01(140語) 問題02(126語) 問題03(179語) 問題04(78語)
問題05(199語) 問題06(161語) 問題07(234語) 問題08(177語)
問題09(220語) 問題10(264語)
語数合計1878語(1題あたり平均)187.8語)
特徴
問題は別冊子で、問題英文は全て左ページから始まっています。
解答解説には、設問の解説と全文にSVOCを記した「構文図解」や「語彙リスト」、さらに「音読用白文」がついています。
また選択肢の英文にもSVOCの構文分析がなされており、これは比較的珍しい特徴と言えます。
本書で筆者が言うように、音読をやり遂げられるように語数をかなり絞ったことも大きな特徴の一つです。
使用時期:基盤力養成期間
レベル:高校初級
注意点:初級レベルの英文法を身に着けて、ある程度自分でSVOCを分析できてから、あるいはSVOCが書いてあればそこから文構造が理解できるレベルになってから取り組む必要があります。ただし初級レベルを超えた文法事項が使われている文章がありますので注意してください。
具体的には問題1において、形式主語itがwhen節を指しているものがあります。it~that構文はもちろん初級レベルですが、形式主語itが疑問詞から始まる名詞節を指す場合もあり、これは『総合英語be』では「発展」として紹介されています。『ジーニアス総合英語』でも言及はされていますが、重要な「モデル例文」ではなく、また太字や色字による記述でもありません。
問題4において、関係副詞的に使われるthatが登場します。これも『総合英語be』や『ジーニアス総合英語』では、thatを関係副詞的に使える場合があることを紹介するのに留めるだけであり、大きな扱いとはなっていません。
使用方法
問題を解いて解答解説を熟読していく基本的なスタイルで全く問題ありません。音声を聞くには「abceed」アプリを導入する必要があります(以前に紹介した、同著者による『ゼロから英文法が面白いほどわかる本』と『読解のための英文法が面白いほどわかる本』の音声も「abceed」です)。
英文が長くないのでそれほど苦労せず音読をすることができると思います。著者が推奨するように10回の音読を頑張ってみましょう。
上述した初級レベルを超える文法事項については、編集や校正の段階で担当者が気が付かなかったのか、と疑問に思います。本書のターゲットは明らかに初学者なので、該当部分をリライトするか、注釈をつけて説明を追加するなどの措置を取ることが望ましいですね。