塾講師吉田のブログ

宮城県で塾講師をしています

もう挫折しない!参考書の選び方と使い方

参考書をやり遂げられずに挫折した経験はありませんか?

費やしていた時間が、全くではないけど、かなり無駄になってしまいますよね。

ここでは挫折する要因とその対策について考えてみました。

 

【要因1】参考書のレベルが自分の学力より高すぎる

【対策1】自分の実力と思われるレベルより1つ下のレベルのものを選ぶ

私の経験から言うと、参考書を選ぶ際には「5割以上わかるもの」を基準に選ぶと上手くいきます。その本に書かれている内容の半分が分からない状態で始めると、相当きつく感じます。学問研究をするならそれでも良いのですが、所詮大学受験です。苦しさなどのネガティヴな感情はできる限り排除して、効率良くやれば良いのです。

一段下のレベルの参考書を選び、一通りやってみたらほぼ全て理解していた、ということもあるかもしれません。こういう場合はその時間は無駄になったのでしょうか。もちろん違います。これは、基本事項を改めて固めることができた、と捉えれば良いのです。さらに、このレベルはきちんと身に着いていた、と自信にもなりますし、自分のレベルを客観的に把握することもできます。

 

【要因2】参考書の容量(ページ数・問題数)が多すぎる

【対策2a】周回ごとに増やしていく

参考書に書かれている事柄が難易度分けされているとします。例えば、基本・標準・発展やA問題・B問題・C問題といった形です。

こうしたケースではまず最初の1~2周目に基本(A問題)だけやっていきます。

次に3~4周目に基本と標準(A問題とB問題)をやっていきます。

そして5~6周目になってようやく全部に取り組んでいきます。

つまり周回を重ねる毎に、するべき事の量を増やしていくわけです。当たり前の話ですが、最初の一周がとにかく大変なのです。このやり方であればその最初の一周を比較的楽に終えることができます。これにより全体像を概観できますし、なによりちょっとした自信を得ることもできます。

仮に2周で力尽きたとしても、基本(A問題)は2回やったわけですから、それで一応は何かを得られるのも利点の1つです。

【対策2a】パート毎に攻略していく

参考書は大体複数の章(パート)で構成されています。

1章やったら2章へ、2章やったら3章へ…ではなく、とりあえずどこか1つの章を何回か繰り返してその章を定着させます。大抵は最初の章を選ぶことになるかもしれませんが、各章の独立性が強い場合は自分がやりたい章からでも大丈夫です。

結果的にどこか1つの章しか出来なかったとしても、つまり挫折してしまったとしても、その1つの章からは得るものがあったはずです。

 

 

時間を費やしたけど何も学べなかった、何も身についていなかった、こういうのが最悪な状態です。上記のような対策を施すことによって最悪の状況は避けられます。是非試してみて下さい。